カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
少し食べ始めた頃、先生が息をきらしながら会議室に戻ってきた。


「入江先生…!お昼食べに行ったんじゃなかったんですか?」


「俺もここで、一緒にお昼食べようと思ってさ。三咲も1人じゃ寂しいだろ?」

手にはコンビニの袋を持っていた。


先生、私を気遣ってくれているんだ…。


2人で昼食…。


この先、もうないかもしれない貴重な時間だ。


先生は、さっきと同じ席に座って、お弁当を袋から出した。


わあ…大きいお弁当。さすが男の人だなあ。


私は、興味深く見ていた。

「三咲、なんか食べたそうだな。」


先生にお弁当ずっと見てたことに気付かれちゃった…!


恥ずかしさが押し寄せた。


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