カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「何か食べるか?」


「いえいえっ!先生のお弁当なので、先生が食べて下さい。」


動揺している私に、先生はにこりと笑みを浮かべている。


「三咲のお弁当は女の子らしくて可愛いな。」


今度は先生が私のお弁当を覗き込んだ。


「そうですか?」


お弁当のことを言われただけなのに、なんで私が照れているんだ…。


「美味しそうだよな。三咲が作ったのか?」


「いえ…。お母さんが毎日作ってくれるんです。」


ここで、『私が作りました!』って言えればなあ…。


「へえ、お母さん料理上手だな。俺も夏ぐらいから少しずつ料理やり始めたんだよなあ。」


先生の手作り料理かあ…。

どんな料理を作るのかな。

食べてみたいなあ。



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