カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「先生!聞いてもいいですか?」


入り口近くの席で女の子が手をあげている。


「いいよ。どうした?」


先生は名簿と席を交互に見た。


「先生って何歳ですか?」

「歳?ん〜いくつに見える?」


先生はニヤリと笑って逆にその女の子に聞いた。


「えーと…27くらい…ですか?」


自信なさそうにその子は答えた。


「お!俺ちょっと若く見られた!もっとオジサンに見られてるのかと思っていたけど。」


先生は意外そうな顔をしながらも嬉しそうだ。



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