カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
午後は先生の授業で使うプリントの準備を手伝うことになった。


「三咲、まだ病み上がりなんだから、無理はするなよ。」


先生は念を押した。


授業の準備、いつもこんな風にやってるんだろうな…。


生徒のために、頑張ってくれているんだよね。


「三咲は俺の授業どう思う?分かりやすいか?」


「とても分かりやすいです!私は、バカなんで、理解するのが遅いですけど…。」


やっぱり気になるんだなあ、生徒がちゃんと内容を理解しているかどうか…。


「三咲はバカなんかじゃないよ。みんなそれぞれペースがあるから、ゆっくりでいいんだ。理解しようと頑張ってる三咲は、すごいと思うよ。」


先生の言葉で心が温かくなった。


いつも周りに生徒がたくさん集まってくる理由…。


かっこいいとか、明るくて面白い授業をしてくれる…

それだけじゃないんだよね。


とっても生徒思いの優しい先生。



きっと、みんなそこに惹かれて集まってくるんだろうな。



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