カレイドスコープ〜先生を想う日々〜

秘密の特訓

修学旅行は4日目。


明日、生徒たちは沖縄から帰って来る。


先生と貴重な時間を過ごせるのも、残りわずかだ。


今日は、何をやるのかなあ…?


そんなことを思いながら、理科準備室の前まで来た。

「おはようございます…。」


ゆっくりと扉を開けた。


「おっ!三咲。おはよう。」


先生は軽快に挨拶してくれた。


今日は、柊先生も準備室で仕事をしているようで、“おはよう。”と挨拶してくれた。


「すいません。なんとなく、ここに来ちゃいました…。」


先生のところに駆け寄った。


「調子どうだ?無理してないよな?」


「はい!元気です。」


笑顔で答えた。


心配しすぎかな…って思うけど、嬉しく思う自分がいた。


「今日は三咲に見ててもらいたいことがあるんだよ。」


先生は腕時計をちらっと見た。


「そろそろ行ってみるか。柊先生、行きましょうか。」


柊先生も頷いて立ち上がった。


「それじゃあ三咲、一緒に行こう。」


先生たちと一緒に準備室を出た。


柊先生も一緒かあ…。


一体どこに行くんだろう?


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