カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
理科準備室に戻ると、柊先生は次の授業の準備に取り掛かり始めた。


「今日は、手伝ってもらうこともないからなあ…。明後日からは通常の授業に戻ることだし、三咲も家で、のんびりしちゃっていいぞ!」


手伝うことないのかあ…。

残念だな。


先生と、もっと一緒にいたいのに…。


でも、先生も仕事があるだろうから、邪魔しちゃいけないよね。


柊先生が化学室に授業をしに出かけた後、私も帰ろうとカバンを手に持った。



「三咲、俺の万華鏡…見ていくか?」


私が、帰ることに寂しさを感じていたことを察したのか、先生は机の中から万華鏡を取り出した。


「はいっ!見せて下さい!」


私は先生から万華鏡を受けとった。



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