カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「三咲の歌声、ちゃんと聞こえたよ。伸びのある綺麗な声だな。」


先生に歌声が届いてて良かった。


褒めてもらえたし、なんだか心が飛び跳ねている感覚がした。


「先生もすごく良かったです。心に染み込んでいく真っ直ぐな声でしたよ。」



「そんなに褒められると照れるな。三咲の声には及ばないけどさ。」


お互いで褒め合っていた。


誰もいなくなったホールに私たちの声だけが、響いている。



なんだか今なら…



今なら言えそう。



言おうかな… 



先生に私の気持ち…。



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