カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「…それじゃあ、次のページを誰かに読んでもらおうかな。」


先生が教室を見渡した。


誰を当てるのかな…。


ドキドキして、目線を先生から、ふっとそらした。




「…岡本。テキスト10ページを読んで下さい。」


当てられたのは、他のクラスの生徒だった。


はあ…。


最初に当てられなかったなあ。


ちょっと残念かも…。


せっかく先生に名前を呼んでもらえるチャンスだったのに…。



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