カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
先生を見るのに夢中になっていると、バレーボールが足元に転がってきた。


しゃがんで拾うと、


「おっ!愛菜じゃん。」


顔を上げると渚が立っていた。


渚は小学生の時からの男友達。


幼なじみ…とまではいかないけれど、よく話もするし、仲はいい。


「渚ってバレー部だったっけ?」


「そうだよ。知らなかったのか?」


渚は意外そうな顔をした。

「お前、どうしてこんな所にいるんだよ?」


私の手からボールを取りながら聞いた。



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