カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「今日、合唱部が休みで…たまたま通りがかったら練習風景が見えたから、何となく見てるの!」


適当に嘘をついてしまった。


入江先生のことが気になって、見に来ました!なんて…


とてもじゃないけど、本当の理由は渚に言えない。


言ったら、絶対にからかわれそうだもん。



「へー。じゃあ俺の練習しているところ、せっかくだから見ていけよ!」


渚は何の疑いもせず、練習する生徒たちの中に戻っていった。


そうだ!先生は…?


また目線を先生にうつすと、生徒にアドバイスをしていた。


きっとバレーの教え方も上手いんだろうな。


しばらく時間も忘れて、新入生と一緒になって見学していた。



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