カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「それじゃあ戻るけど…、いいか?」


「はい!頑張ってください!」


ドキドキで声が震えていた。


「三咲、今日は俺のせいで、嫌な思いさせてごめんな!頑張ってくるよ。」


先生は笑顔で言うと、保健室から出ていった。


すごいドキドキしたよー。

顔から湯気が出ているんじゃないかなあ。


それぐらい熱くなっているように感じていた。


先生の手…私の額に触れた。


かすかだったけど、でも温かくて大きな手。


夢だったのかな。


思わず頬をつまんでみた。

“痛い…。”夢じゃないんだ。


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