カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
2.はずむ春
2年生
桜が春の日差しを浴びて輝いている。
草木が芽吹くこの季節は、いつも私の心をワクワクさせてくれる。
先生を好きになってから迎える高校2年の春は、ワクワクそしてドキドキで心が弾んでいた。
「愛菜は理科の科目、どれとったんだっけ?」
友達の和沙が聞いてきた。
「私?化学…だよ。」
「化学!?難しいのによく選んだじゃん!」
びっくりしている和沙を見て正直ひやひやしていた。
化学を選んだ理由…。
先生の授業を受けたいから。
先生が好きだから…。
まだ和沙には、その思いを内緒にしていた。
だから、気付かれるんじゃないかって一瞬思った。
「どうして化学なの?」
ドキッとした。
なんだか見抜かれてしまうんじゃないか…そんな予感がした。
草木が芽吹くこの季節は、いつも私の心をワクワクさせてくれる。
先生を好きになってから迎える高校2年の春は、ワクワクそしてドキドキで心が弾んでいた。
「愛菜は理科の科目、どれとったんだっけ?」
友達の和沙が聞いてきた。
「私?化学…だよ。」
「化学!?難しいのによく選んだじゃん!」
びっくりしている和沙を見て正直ひやひやしていた。
化学を選んだ理由…。
先生の授業を受けたいから。
先生が好きだから…。
まだ和沙には、その思いを内緒にしていた。
だから、気付かれるんじゃないかって一瞬思った。
「どうして化学なの?」
ドキッとした。
なんだか見抜かれてしまうんじゃないか…そんな予感がした。