カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
先生は黒板に何かを書き始めた。


なんだろう?


私は問題を解く手を止めて、先生ばかり見ていた。


「みんな、ちょっといいかな?」


生徒の目線が黒板の前の先生に集中した。


「問題の訂正があります。ここに書いた通りなので、直して下さい。」


私もすぐに問題を訂正した。


「何か質問とかあるか?」

先生が教室の生徒を見回した。


みんな特に質問はなさそうだ。


「…よさそうかな?それじゃあ、試験頑張って下さい。」


ほんの4,5分の出来事だったけど、まさか先生が来るとは思ってなかった。


嬉しい不意打ちだよ。


しかも、最後にエールをくれた…。


私にだけってわけじゃなくて、みんなに向けてだけど、


やる気が湧いてきた。



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