カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「はい、終わり。回収するからな。」


先生は1人1人から答案用紙を回収し終わると、


「今日はお疲れさま。一応、追試やらないといけないからさ。ごめんな。」


先生は、私たちを気遣ってくれた。

「分からないところとか、あるか?3人しかいないし、遠慮なく聞けよ!」


何か聞こうかな…。


今なら取り囲む女の子たちもいないし…。


「はい!」


思い切って手を挙げた。


「お!三咲!」


先生が私の座っているテーブルまで来た。


「…入江先生。特に質問なければ、帰ってもいいですか?」


男子生徒2人は帰る支度をしている。


「いいよ。お疲れさま!」 

2人は先に帰って行ってしまった。



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