カレイドスコープ〜先生を想う日々〜
「今も自転車の鍵についているのか?」


「今は…つけてないです。壊れちゃうといけないので、ここに入れてます。」


手でスカートのポケットをポンポンと軽くたたいた。

「見せてもらってもいいか?前に三咲が鍵落とした時すぐ拾ってただろ?だから、ちょっとしか見えなかったんだ。」



「えっと…また今度でもいいですか?」


焦りながらポケットをおさえた。


「何かあるのか?怪しいな…。」


先生はポケットをじっと見ている。


「秘密です!」


「秘密って、余計気になる理由だな。」


先生は笑っている。



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