キミのトナリ
第四章:happy+Day


ブルーまでは
大体10分弱で着いた。


「アタシ
この店初めてなの。」
「そうなんだぁ。」


アタシは初めてのお店で必ず
『お任せ』を頼む。
『お任せ』とは
バーテンさんが
アタシを見て作るカクテル。
もちろん見た目でだけど。



大体どの店もアタシにブルー系のカクテルを持ってくる。


「えっと…お任せ下さい。」
「俺にもお任せ下さい。」
真似された…。



シェイカーの振る音が
聞こえてきた。
心地の良い音。


すると彼が
「心地の良い音だね。」
って
言った。


あれ?
アタシ声出してたっけ?
多分出してない。
同じ事思ったのかな。





暫くして
お酒が届いた。


アタシの前には
ピンク色のお酒。
隼人の前には
ブルーな色のお酒が
置かれた。






いつもはブルー系な
アタシのお酒。
初めてピンク色。
なんでか
わかんないけど
小さな幸せ感じちゃった。




「じゃあ…」

隼人が口を開いた。

「自殺未遂and勘違いに
乾杯!!」
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