キミのトナリ


「わかった。」
そう言ったアタシは
玄関まで小走り。


「行ってらっしゃーい。」
「行ってきます。」

ギューッと
抱きしめてくれる。





暫く経過…
「じゃあ行ってくるね。」
チュッ。
「行ってらっしゃーい。」
見送る。



前にギューッとしてたら
隼人遅刻しそうになってた。



なんか
子供。
最近は
アタシまで子供。



仕事行きたくないや。
余韻に浸るアタシ。
ついついしちゃう
思い出し笑い。

「気持ち悪っ!」
そう
1人事を
言って仕事に行く。




でも
思い出し笑いは
止められない。


今日の晩御飯
何作ろう。



仕事中考えるのは
そんな事だったりする。
上司とか
お局様とかに
何言われても、
今のアタシは凹まないし
怯まない。




アタシが考えてるのは
今日の晩御飯。



今日は
隼人の家に行く。


自分ちで
作って
隼人の家に持って行く。




はっ!?
今日は
1ヶ月記念日だ!!




隼人の大好きな
カレー作ろう。
早く定時になんないかなぁ…



こんな事
考えてると
すぐ定時になる。
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