キミのトナリ


アタシは隼人を
見つめられない。



心の中が
腐ってる気がして。




アタシの汚れた部分。
今まで
不倫の彼の奥さんを傷つけた。
いつか
アタシも傷つくのかな?




隼人はきっと
アタシの異変に気付いてない。



多分…



不倫の彼が
家に来てから
暫くの時間が経っていた。




電話の着信音が
部屋に響く。
「もしもし
隼人?」



電話の相手は
隼人だった。



今日は
アタシは休み。




『今日、仕事が
早く終わりそうだから
磨美の家行くね。』




最近
仕事が
忙しくて
あんまり互いの家を
行き来する事がなくなっていた。




「わかった。」
そう言って電話を切る。




久しぶりに
隼人が家に来る。
嬉しい。
少し部屋を片付ける。



隼人がくつろげるように。



今日の晩御飯
どうしよう。



普段
料理人の隼人。
ご飯作るときは
必ずと言って良い程
緊張していた。



今日は
和食でも作ろうかな?
サバの味噌煮込み

きんぴらゴボウ

味噌汁
作ろう。




少しでも
アタシが
隼人を癒せる様に…
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