キミのトナリ
トボトボ道を歩く。
アタシは1人
色んな事を思い出してた。
ニヤけてしまう
アタシ。
だけど
次の瞬間
アタシの顔は凍りついた。
レストランの窓際の
硝子から見える
人に
アタシは
顔が強張ってしまう。
隼人…?
そこには
仕事で帰りが遅くなるって
言ったはずの隼人が
いた。
しがも
1人じゃなくて
向かいには
アタシが憎くてたまらない
幸子が座っていた。
二人は
楽しそうに話していた。
幸子。
また
アタシの大切な人を奪うの?
じっと見つめるアタシを
見つけて
幸子は静かに笑みを浮かべた。幸子は
アタシに向かって指を指した。
隼人が振り返る。
隼人が
アタシを見つけて
驚いている。
そして
少しきまずそうな顔をした。
アタシは
その顔を見届けると
走って
その場を立ち去る。
「磨美!!」
隼人がアタシを
追いかけてくる
逃げるアタシ。
「磨美!!待って!!」
隼人に腕を掴まれた。
アタシは
とっさに
「離してよ」
そう
言って
隼人の手を振り払った
大好きな
隼人の手から
逃げた。
涙が
後から後から
流れ出していた。