キミのトナリ


次の日の
朝まで眠れなかった。



朝日がやけに眩しくて
息が苦しくなる。
もう
何も考えられなくなって
干からびていた。




鏡を見ると
汚い顔が写る。



仕事に行くために
シャワーを浴びる



頭を洗ってる時に
目を瞑る。
瞳の中に
隼人の笑顔が
そっと
写る。



だけど
昨日の事も
思い出される。



シャワーの音が
虚しく
浴槽に響く。



なんだか
頭が痛いよ。



苦しくて
何だか痛い。
ボーっとした頭で考える。




『もう疲れた。
死にたいよ。』













シャワーの音が響く。












アタシは
近くにあった
カミソリを自分の腕に
当てて
斬りつけた。



血が何滴も
床に落ちていく。
アタシは
ただボーっと
それを見ていた。




血は止まる事なんてない。
いつか
一滴も出なくなる。
アタシは
もう
何も考えずに済む。



隼人ごめん。
さよなら隼人。
アナタの事
本当に愛してた。


大好きだった笑顔
もう
見れないんだね…。
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