キミのトナリ
第二章:最悪な感じ
ハァーッ
大きな溜め息とバラの花束を持って階段を歩く。
髪だってボサボサ。
髪切ろうかな。
なんか
失恋して髪切るって
古い考えかもしれないけど。
なんか違う自分になりたくなる。
アタシ
ダサいな。
ハハッ。
こんな花束なんて
別れの余韻たっぷり残して。
別れるのにバラの花束ってなんだ?
バラ好きじゃない。
アタシは
こんなにキレイじゃないもの。
って
花なんていらんし!!
ドサッ!
「いってぇー!!」
転けちゃったよ。
最悪。
あぁーあ
網タイツ破けたし。
ってか
なんなの?アタシが何したんだよ!!
確かに不倫してたけど
なんでアタシだけ不幸なんだよ!!
あいつは違う女と結婚するって言ってんのに!!
不公平じゃないか?
神様っているわけ?
多分いないね。
はぁー。
血が出てきちゃったよ。
まじ
うざっ!!
こんなになっちゃったアタシ。
転けた時
ついつい花束かばっちゃって、アタシの格好ドロドロ。
もうイヤだぁー。
でも
アタシ自殺未遂とかはしない。
そこが偉い!!
って自分で言ってどうすんだ!!
多分強い人間なのかな?
良いんだよ。
それで!!
アタシは、か弱くないし!