キミのトナリ
隼人は
続けた。
隼人は
どうしても
アタシと話したくて
アタシの部屋に来たけど
また
ドアを開けてくれない気がして
合い鍵で
部屋に
入ってきたの
でも
部屋にアタシは居なくて
何だか
嫌な予感がした
隼人は
気付いたら浴室に
歩いて行ってて。
扉を開けると
浴室の床は
血まみれで
自分が着ているジャケットを
脱いで
アタシに着せて
救急車を呼びに
電話をしてくれたみたい。
救急車に乗った
白い
アタシを見て
神様に何度も
『助けて下さい』
って
お願いしてくれたみたい。
隼人は
ゆっくり
アタシに話した。
ずっと
手を握りながら。
涙を流れる頬を拭く事なく。
「隼人の手暖かい。」
アタシは
笑顔で隼人に伝えた。
隼人は
「磨美を暖める為に
暖かいんだよ。」
って
言ってくれた。
でも
本当に
そう思うよ。
その暖かさに
アタシは何度
救われてるんだろう。
「疲れたろう?
俺は磨美の側にいるから
少し眠りな。」
隼人の言葉を聞いて
眠りについた。