キミのトナリ


「アタシ
今回の事で
隼人と幸子を傷つけたと
思うの。

それで…
アタシは
もう一人で平気だから
アタシから
離れて構わないんだよ?

って言うか…
アタシじゃ
隼人を幸せに出来ない。

だから
別れてほしいの。

勝手なのは解ってるけど。」



「解ってると
思うけど
俺が好きなのは磨美だよ。」



「でも
アタシ
これ以上
隼人傷つけたくないよ。」




アタシは
隼人に幸せに
なってほしい。
多分
隼人は
幸子と
いた方が幸せになれる。
幸子もまだ
隼人が好きだから。




「磨美は
それで満足?」


チョット
怒ってる?

いつも
温厚な隼人でも
怒るとわかる。




「幸子は
まだ
隼人が好きなの!
隼人だって
アタシが居なければ
幸子と寄り戻してたと
思う。」



「なんだそれ?」
隼人が
怒ってる。




「隼人
アタシに内緒で幸子と
会ってたじゃん。
もう
信じられないの。」
つい
ヒートアップして
余計な事まで
言ってしまった。



「わかったよ。」
溜め息混じりに
隼人が答えた。



「俺と別れたいんだね?」
そう言って
部屋から
出て行った。




最後
隼人は
泣いていた気がした。
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