キミのトナリ
そんな事を
考えてる時だった。
気持ち悪くて
トイレに走った。
戻してしまった。
…
…
そう言えば
生理来てたっけ?
アタシは
口元を抑えた。
手帳を見る。
先月までは
ちゃんと来てる。
不安になって
病院に出かけた。
アタシは診察室から
出てきた。
頭の中を
先生の言葉が回った。
『ご懐妊ですね。
三週目に入ってますよ。』
先生の笑顔が
頭に残る。
優しそうな女の先生だ。
『神様の贈り物ね。
旦那さんと話してね。』
神様からの
贈り物。
…
…。
正直嬉しかった。
隼人との子供
絶対産みたい。
お腹の中の子供。
お腹をさすった。
涙が溢れた。
アタシの中に宿った
隼人との子供。
アタシが
自殺未遂した時には
既に
お腹にいたのね。
「怖かったね。
ごめんね。」
アタシは
道にしゃがみこんで
泣いた。