君ヘノ思ヒ

優 9  お土産のかたち

翌夜、約束どうりヤツの家へ行った。




ヤツの部屋に入る。。。




”やっぱりな。。。” そんな感覚だった。



部屋にはDJ用ターンテーブルと数えられない程のレコード達が綺麗に棚に整頓されている。

来る人によってBGMを変えるのだろう。   もちろん今日は、甘く切ないR&B。



そして、別の棚にはシェイカーやグラスと共に、カクテル用リキュールの瓶が並んでいる。

さらにその棚は裏からライトを浴びて、お酒たちが艶っぽく照らされている。




まさに小さなクラブ。   すべてを1人占めできるクラブ。




そう、この部屋はまさしく、女を意識して、女を落とすために作られた部屋。。。






< 14 / 55 >

この作品をシェア

pagetop