君ヘノ思ヒ
君ヘノ思ヒ 第2章

その後の私

それからしばらく。



優の事を思い出すでもなく、出さないでもなく、ただただ毎日を送っていた。





焦って新しい恋を探すことはない。



自然と好きな人ができた時に始めればいい。





そんな気持ちだった。






”昨日、●●センパイと行ったレストランにカッコイイ店員さんいたんですよぉ♪”




女ばかりの職場で働いていた私は、そんなネタを振ってみた。



ガールズトークはやっぱり、恋愛だったり、男がらみが盛り上がる。




1つの恋が終わり、まだ新しい恋をしていない私からはその位のネタしか出てこない。



いや、今の私にはちょうど良かった。   『その位』 が。




誰かに深入りするでもなく、ただ単純に ”あの人カッコイイね~” ”そうだね~”  これで十分だった。

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