君ヘノ思ヒ

テンション上げて

”レンがカッコイイというお兄さんを見に行こう!!!”




仕事後、興味津津な先輩方はそんなプランを立てた。




”いや。。。 正直そこまでしなくてもね。。。”  内心そう思った。

だって、ただカッコ良かったよ~♪ 程度に提供したネタだったから。




ま、いっか。



みんな別に深入りしたいわけじゃない。

ただそんなネタで盛り上がりたいだけ。




”じゃ、行きますか!!”



”てか、ホント、カッコイイですよ~♪” なんて、わざと煽ってみたりして。




職場から歩いて1分。  お店に到着。




”どれどれ~♪”   みんなのテンションが上がる。




”アレ?  今日はいないっぽい。。。” 



残念ながらその日、彼は現れなかった。




”じゃあ、また今度ですね~”




今考えると、みんな、私を元気づけようとしてくれていたのかもしれない。

あからさまに励ますわけでもなく、ただ楽しくしようとしてくれる。



本当にありがたい。

女の子の恋のキズの癒やし方、女の子が1番よく知ってるんだね。
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