君ヘノ思ヒ

帰り道

帰り道。




今日起きた現実を思い出しては心弾ませていた。


時間が経てば経つほど冷静さが増し、それと同時に嬉しさも込み上げてくる。





頑張ったな、私。





よく考えてみれば、自分から告白したのは初めてだ。


今まではそんな勇気などなく。



というより”告白したい”とか”告白しよう”という気持ちにすら行き着けず、ただ成り行きにまかせてきた気がする。

うまくいくことを望んでいたくせに。




ズルイとか、それ以前の問題で、うまくいかないのなら諦めていた。



そんな私が告白したのだ。
大きな前進である。





嬉しさと、頑張った自分の勇姿に晴れ晴れしながら歩いていると、家まであと5分という所でケータイが鳴った。
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