君ヘノ思ヒ
君ヘノ思ヒ 第3章
新しい恋
ドライブを楽しんだ私達は、亮太の地元に立ち寄った。
彼の通った中学校の前を通り、近所の商店街を抜けて公園へ。
こういうのってすごく嬉しい。
私の知らない、彼の今までを少し教えてもらったような、彼の一部を少しおすそ分けしてもらったような、そんな感じ。
そして彼が言った。
”見せたいモンがあんだけど…”
??
”うん。。。?”
なんだかわからないまま、とりあえず後をついていく。
”ここの2階がオレん家。”
着いたのは彼の家の前だった。
”ホラ、名前あんだろ?”郵便ポストの彼の苗字を指差す。
”ホントだ~”
”で、これが弟のチャリ。この前誕生日でさ。
新しいの。”
歳の離れた弟のいる彼は、子供用の自転車を指差す。
”へぇ~。 カワイイね~!”
少しの間があった。
”あのさ。。。
何か気付かねぇ?”
???
”気付かねぇ?って。。。何を?”
彼はまた弟の自転車を指差す。
”ん…?”
自転車には名前が書いてあった。
”うん…。”
???
?????
!
!!!
!!!!!