君ヘノ思ヒ

2人の始まり 4

”じゃあさ、じゃあさ、

私が何度か光太のお店に食べに行ってたこと知ってた?”







”え?



マジで?




オレが声かけた日じゃなくて?”






”ううん。


もっと前。”






”前にね、初めて光太のお店行った時に光太を見かけてね、カッコイイなって思ってさ。


その後は何度か行ったけど光太はいなくてさ。




だから辞めちゃったんだって思ってたんだよね。”







”あぁ、



きっとそれって、オレが学校の研修でしばらく休んでた時だわ”








”そうだったんだ。



その後は私が異動になっちゃったからさ。



で、最後にもう一度だけダメもとで行ったのがこの前”







”うわ、マジで!?”





”うん。”








”良かったなぁ、タイミング合って。”






”ん?”







”いやさ、オレあの日が久々の復帰日だったんだよ。

オマエが1日でも早く来てたらこうなってなかったかもな、オレとオマエ。”
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