銃口を米神にあててばぁん
夢に出てくるのは同じ場所なんだよ
絵の具の匂いがする張り詰めた空間でね
其れがきっと生きていた世界ってヤツなんだ

こうペンを手にして無心に描く
世界が望んでいるモノ
人間に必要なモノ
それから家族

自分でも理解できない脳味噌を
とりあえずどうにかして
思いつくままに楽しんでるんだ

死ぬのは恐くなかったよ
残らなきゃいけないモノには辛いだろうけれど
いつか死にたいと思ってたんだね

年をとる度に時間が足りる気がしなかった
年をとるのも恐くないよ
でもやりたいことは沢山あったんだ

得られるものは限られているの
知ってる?
思いつくままに筆を握った
それこそ自由にナイフを手にした
無条件に板を打ち付ける

絵は未完成なまま
完成したら手元から離れてしまうもん
そんなのヤだよ

夢の中で人のために絵を書いているけれど
水に映る顔が憂いに満ちて見えた
ハッキリみえないけれど
その顔は泣いているんだ心が痛むから

泣くのは独りだった
幼いから泣くほど疲れるんだ
イかないでよ

仕合わせ
今は暖かく幸せな気分だよ
胸に抱かれて揺れている

031709 ななし
で、優しいおわりと同時に目が覚めた
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