銃口を米神にあててばぁん
上の空 唐変木
何を考えているかわかんないね
脅えさせたいなら爪を静脈に向ければいい
怖がらせたいならガラスを素手で割ってみろ
出来ないなら近付かないでよ
僕は結構繊細なナマモノなんだよ

服装を変えて
言葉遣いを変えて
君に成り済ます

僕は君で 君は僕
繰り返して

君は僕で 僕は君

僕は柔らかい君の胸で涙を流す
楽になったかと尋ねる君は強くて儚いよ
弱いくせに君は非情だ
強いくせに其れを棄ててしまう
君はどうして僕を求めないの

君は問う 何故 どうして
すがるのは甘い過去
僕をどうみてるか分かってる
苦しいくらい
でも其れは本質から外れてるよ

誰かにすがるたび思うよ
アンティークドールが心底笑わない理由が
此処にあるんだなって

あまのじゃく
忘れた頃に帰ってきてよ
僕のところに

心底笑ってるさ
微笑ましい世界の中で
僕は君がいるからね
ところで 誰にすがってるの

僕以外の大人
玩具箱の中で足掻く可哀想なアレ
君も一時期僕と同じことしてたよね

忘れた
国家権力は子どもの味方だし
忘れても問題ない

もうすぐ大人になる君がなんてコトを

僕は大人に為らない
為れないよ
僕は僕になる
そして 君は君になる

そのまま僕を求めるの
そのまま僕を求めてよ
求めないよ

032609 ななし
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