Secret Word

 それから数時間して海についた。

そときにはもう、太陽が沈み始めていてとても綺麗だった。

砂浜の上で翔也は言った。

「美月ここの海好きだろ?」

彰と付き合ってたことを知らない翔也が連れてきたのは、彰といつも行っていたあの海。

「なんで全部知ってるの?」

おかしすぎる。

だってここの海好きなのも海好きなのも彰しか知らないこと。

もしかして彰が?

「これもなんとなく!
俺ここの海好きだから、美月も好きかなって思っただけだよ」

・・・やっぱり彰だ。

彰以外考えられない。

プロデューサーだって知らない。

彰が翔也に私が海が好きで特にここの海が一番好きなことを教えたんだ。

本当に優しいね。彰。

でも・・・優しすぎるよ。

未練残っちゃったじゃん。
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