メガネくんと私

〜♪


ラジオから流行りの曲が流れてきた。


その歌を小さく口ずさみながらメガネくんはハンドルを握っている。


ただ今、行き先を教えてもらえないまま、お兄ちゃんの車を勝手に借りてどこかへ移動中。



どこ行くんだろ?


…なんとなくだんだん山ん中に入って行ってる気がするんですけど。



ほんとに襲ったりしないよね?!


………。



今日の下着は…OK。



って、私ったら何で下着のチェックしてんのよ!


動揺のあまり自分でノリつっこみしちゃったよ…。



キッ


メガネくんが車を停めた。


「着いた。望、降りてみ♪」





私はゆっくり外に出た。
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