メガネくんと私
雪乃とお兄ちゃん
病院へ向かう道は少し暗くなり始めていた。
私はメガネくんと並んで歩いている。
これくらいの明るさなら誰かに目撃されても、琉也さんと歩いてるってバレないかな♪
「ねぇ、琉也さんもお兄ちゃんは雪乃の事が好きだと思う?」
「あぁ。誰が見てもわかるくらい顔に出てるし。」
……。
雪乃に“望も顔に出てる”って言われたケド、私ら兄妹はわかりやすいんだなぁ〜。
じゃあ、私の気持ちもメガネくんは気付いてるのかな?
ちらっと横を歩いているメガネくんを見る。