メガネくんと私
「ただいま〜。」
「お帰り。お兄ちゃん。」
お兄ちゃんは真っ先にテレビの横の写真へ。
「父さん。母さん。ただいま。」
手を合わせる。
しばらくしたら、パッと顔を上げ、
「さぁ〜今からのんの好きなハンバーグでも作ろかなッッ♪手伝えよ〜!」
にんまり笑顔。
「え〜…やだぁ。私が料理苦手だって知ってるでしょ?!」
「たまには練習しろ!手伝わないならのんの分なしだぞ。」
「う〜…わかったよぉ。」
パタパタとスリッパをならし、嫌々キッチンへ行った。