メガネくんと私

ドタドタ…

「今の声なんだ?!」

「望!どうしたの?!」

お兄ちゃんと雪乃が駆け付けた。

「おっす!楓。」

「琉也…一体何があったんだ?」

「別に。なんもないけど…人の顔見て勝手に後ろにこけたんだよ。このチビ…楓の子供?」

「俺の子供なわけないだろ!結婚すらしてねーって!…妹がいるって前言ったろ?望っていうんだ。」

「わかってるって!冗談だよ。あ〜…腹減ったぁ。楓、昼メシの準備できてる?」



倒れてる私の横を通り、ズカズカと家に入って行く。


私のこと無視で素通りかよっ!


ゴゴゴゴ………


だんだん怒りのボルテージがあがっていく。




「……ちょっと待ったぁ!!」


「あっ?」


「ひっ、人のパンツ見といて謝りもせずに素通りすんなぁ〜!!このメガネ野郎!」


ハァハァ…。

怒りとパンツの恥ずかしさと思いっきり叫んだので息があがってしまった。


「……。見たくて見たわけじゃねーし、チビのパンツには興味ないから謝る気にもならん。」


そう言ってスタスタと食卓に入って行った。


あのメガネ野郎…

一体なんなんだ??
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