メガネくんと私
ざわめく体育館。
これから校長先生からありがたい?長〜い話を聞かなきゃいけない。
私と雪乃は前後に並んでいたのでこっそりおしゃべりをしていた。
「校長の話ほんと長いね〜。」
うんざり顔の雪乃。
「そうだねぇ。…そういえば、ちょっと言いそびれてたことがあってさぁ…」
「なぁに?」
「実はさぁ…宮田琉也っていたじゃん?あのメガネくん今、家に一緒に住んでるんだ。」
「えぇ〜〜〜〜?!なんで??」
「こらっ!そこ…うるさいぞ!!騒ぐようなら出てってもらうぞ!」
雪乃が叫んだので生徒指導の山田に怒られた。
「…で、なんで一緒に住むとかなってんの?まさか…付き合うことになったとか??」
横目で山田の位置を確認しながらひそひそ声で話し掛けてきた。
「そっ!…そんなことあるわけないじゃない!」
ジロっと山田に睨まれ声をひそめた。