メガネくんと私

――――――
―――――
――――

「…そんなふうに言われちゃったから、なんも言い返せなくて。しぶしぶ一緒に住んでるってわけ。」

私がため息混じりにひそひそ声で話す。


「へ〜。それで、一緒に住んでみてどう?!好きになっちゃいそう?」


雪乃がニヤニヤしながら聞いてきた。



「そ…そんなことあるわけないって!」


急に変なこと言わないでよぉ!
またドキドキしてきちゃうじゃないかぁ〜!!



………そう。


最近私はおかしい。


メガネくんが住み着いてから、妙にドキドキしたりドクンって胸が大きな音をたてる時がある。


一体これがなんなのか………


私にはわからない。
< 41 / 161 >

この作品をシェア

pagetop