メガネくんと私

親友の気持ち


「望ー!遅いよー!!」


駅にある噴水の前で大きく手を振って叫んでいるのは私の親友、足立雪乃。


「ゴメン!雪乃。私、朝は苦手なんだよ〜。」


「はいはい。望が朝起きれないことくらい長〜い付き合いの私は知ってますよ。」

私と雪乃は中学の頃からの付き合い。いつも一人で暴れている私を止めてくるしっかり者。



「いつもいつもゴメンねぇ。待ってる間にナンパいっぱいされたでしょ?!」



「う〜ん…ちょびっとね。まぁそんなの気にしない!さっ!買い物行こ〜!!」



雪乃は背も高くてスタイル抜群、おまけに顔も美人!同じ16歳にはみえない。だから学校でもどこでもいつも雪乃は男の子の目を奪ってしまうのだった。

それに比べて私は…150㎝あるかないかの身長に太っているわけでもないケド特別痩せているわけでもない、幼児体型。時には小学生に間違えられることも。

こんな見た目は正反対な私たちだケド、大の仲良しなのだ。


私たち二人はさっそく電車に乗って、春のSALEをやっているショッピングセンターへ行った。
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