メガネくんと私


――30分前―――



「さぁ〜て!そろそろ帰るか。
あんま長くいちゃ他の患者にも迷惑だろうし。行くぞ。望!」


「は〜い!」


私はメガネくんと一緒に椅子から立ち上がった。



「琉也とのん、仲良くなったんだなぁ。」


お兄ちゃんが嬉しそうに呟いた。


まぁ、メガネくんには今回のことで助けてもらったし、少しくらい仲良くしてもいいかなって思ってる。




「これで俺が入院中、家で二人きりでも安心だな!」





ん?




二人きり?





……!!



そうだったぁ〜!!





メガネくんと一緒に住んでるんだった!

…忘れてた。
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