メガネくんと私
「それでさぁ…問題が一つあって…」
そこまで言いかけたとき、
ガラッ
「授業始めるぞぉ〜!」
「「キャー!琉也先生〜!
今日もカッコイイ〜!!」」
私の悩みの原因…がきた。
「望、問題って?」
雪乃が心配そうに私の顔を覗き込む。
「…あいつが問題の原因なの。」
私は、はぁ〜っとため息をついた。
「だ〜れが問題だって?!」
「?!」
バッと後ろを振り返ると、さっきまで黒板の前にいたメガネくんが立っていた。