メガネくんと私

「それでさぁ…問題が一つあって…」

そこまで言いかけたとき、


ガラッ


「授業始めるぞぉ〜!」


「「キャー!琉也先生〜!
今日もカッコイイ〜!!」」



私の悩みの原因…がきた。


「望、問題って?」


雪乃が心配そうに私の顔を覗き込む。



「…あいつが問題の原因なの。」

私は、はぁ〜っとため息をついた。



「だ〜れが問題だって?!」



「?!」


バッと後ろを振り返ると、さっきまで黒板の前にいたメガネくんが立っていた。
< 66 / 161 >

この作品をシェア

pagetop