メガネくんと私
「じゃあ急いでプリント持って来るんで待ってて下さい。」


「「はぁ〜い!」」


元気よく答える女子たち。


みんな他の授業の時と態度が全然違うなぁ…。


メガネくんがドアの前まで行って
こっちを振り返った。

「あっ!ちょっとプリントの量が多いんで、高瀬さん手伝って下さい。」





はっ?




何で私?!






なかなか動こうとしない私に
雪乃がニヤニヤしながらこっそり話し掛けてきた。


「早く行って来なよ!メガネくんからのお呼び出し…二人っきりだよ♪」




…なんか雪乃さん勘違いしてませんか?


メガネくんがこっちを見て、
『早く来い』
と言わんばかりの顔をしていたので、私はしぶしぶ席を立った。
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