メガネくんと私
メガネくんが私をじっと見つめている。
ドキッ
「な…なんで鍵閉めるの?」
メガネくんの視線にドキドキする。
「……。」
メガネくんは無言のまま私に一歩ずつ近づいて来た。
「琉也…先生?!」
私は後ずさりしながら、メガネくんと一定の距離を保とうとした。
でも、気付いたら私は背中が壁についてしまい追い詰められてしまった。
それでもまだメガネくんは近づいて来る。
ドックン ドックン
ついに、私の心臓の音が相手にも聞こえるくらいの距離になり、
顔は火が出そうなくらい熱くなっていた。
「そ、それ以上近づかないでよ!」
「じゃあ、何でも言うこと聞く?」
そう言いながらメガネくんが顔を近づけると、私の鼻とメガネくんの鼻がくっついた。
ドックンドックンドックン――
私の心臓と頭はパニック状態!!