メガネくんと私

「な、な、なんでも聞くから離れてぇ〜!!」


思わず叫んだ。


「よしっ。」




へっ?



スッとメガネくんの顔と体が離れた。


い…一体何だったの?


私が目をパチクリさせていると…


「今日から食事は全部、望が担当だからな!」


「は?無理だしッッ」


「お前、たった今“何でも言うこと聞く”って言ったろ?
もう忘れたのか?記憶力ねぇーな!」

私を見ながらニヤっと笑った。


イラッ


「記憶力の問題じゃなーい!!
あんなの仕方なく言っただけだし!それに、急に何でそんなこと言い出したのよ?!」
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