メガネくんと私
第2章 最悪な出会い
――――1時間前――――
私たちは買い物を済ませショッピングセンターから出ようとしていた。
「今日はSALEだったから、すごい混んでたねぇ。望、人に埋もれてたよ。」
「チビに人混みは危険なんだよぉ〜。」
なんて隣に歩いてる雪乃を見ながら角を曲がった瞬間――…
ドンッッ!!
「おわぁっ!」
誰かにぶつかって尻もちをついてしまった。
「いったぁ〜…。」
「望!大丈夫?」
雪乃が私を立ち上がらせてくれた。
ぶつかった相手も吹っ飛んでいたので、声をかけた。
「すいません。大丈夫ですか?」
むくっと起き上がった相手の顔を見た瞬間――…
ドックン
私の心臓が大きな音をたてた。