メガネくんと私

少し茶色の髪が無造作にセットされている髪型、少し切れ長の目、そこに黒ぶちのメガネ。

…めっちゃ男前だぁ〜!!

ドキドキしながらボーっと眺めていると…

「おいっ!」

「えっ?!」

「手!」

「手?」

「手貸せってこと!!」

「あっ!すいません。」

なぜか謝りながら手を差し出した。


ギュッと手を握られ、またドックンと大きな音が胸でなる。

「よいしょ…っと。」

そのメガネくん(勝手に命名)が立ち上がった。

立ち上がると背がすごく高いことがわかった。私の頭が彼の胸のあたりにあったから。

「あの…ぶつかってすいませんでした。」

ドキドキしながら頭を下げた。


すると―…
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