メガネくんと私
あんな事されたら妄想の一つや二つするっつーの!!
一日中ムカムカしながら授業を終えた。
今は雪乃とお兄ちゃんの病院へむかってる途中。
「望、そろそろ機嫌直しなよ〜。」
「だってさぁ…みんなの前で言わなくてもいいじゃん!」
プ〜っとほっぺをふくらます。
「別にみんな望の事言ってるって気付いてないからいいじゃない。ってかさぁ、琉也先生ってほんと望の事好きなんだね。」
「はぁ?!」
メガネくんが私の事好き??!
「雪乃何言ってんの?」
お兄ちゃんとうまくいってるから幸せボケでもしてんのかな?
「だってさぁ、望には本当の姿見せたり、からかったりして…気に入ってなきゃしないよ。」
「ただ単にからかうのが好きなだけだって。本当の姿も一緒に住まなきゃなんないから仕方なくだよ。」
「そうかなぁ〜?」
不満そうな声を出す雪乃。
「そうそう。
ほらっ!病院ついたよ。」
私は話をそらしお兄ちゃんの病室へとむかった。