Cutting☆Lovers
本屋を出た帰り道、もう二度と会いたくない人に遭遇してしまった。

「紗羅じゃ〜ん!」

あの声、忘れるはずもない。

アイツだ…

相変わらずちゃらちゃらとした風貌で、こちらに近寄ってきた。

どうして、こんな奴が好きだったんだろう…

「髪切ったんだ?俺、お前の髪好きだったのに。ってか、新しい、男〜?趣味変わったんじゃね?そんなのと別れて俺と遊ぼうぜ」

アイツの口から出る言葉に嫌気がさす。

一年前のあたし、見る目が全くない。

悪趣味すぎる。

それよりいつまで、あたしがあんたの事を好きだと思ってるわけ?

自惚れるのにもほどがある。

言い返そうとした時、上田が先に口を開いた。



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