Cutting☆Lovers
悪い方にばかり考えてしまって自己嫌悪に陥っていると誤ってボタンを押してしまった。

「あぁぁっ…!」

当然、押されたボタンを戻す事は出来ないし、メールの内容は画面に表示される。

あぁ…あたしはどんだけ馬鹿なんだろう…

仕方ない…見るか…

自分への呆れと、何かを諦めたように画面を見た。



『もうすぐ、髪を切る頃ですよね?その前に、連絡をください』



あたしの予感、的中?



きっと、もう、いらないと言われるんだろう…。


あ〜ぁ。


ん?何であたし残念がってるんだろ?

前の生活に戻るだけだし、上田にどう思われようが関係ないじゃん。


…関係ない?本当に?


だったら、連絡がこないだけであんなに落ち込む必要なくない?


何で落ち込むの?あたし。


気になる?気に…なる?


上田が気になる?


それって、あたしが上田の事を好きって事?



.
< 19 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop